ボヤキ
深夜、テレビをONにしたら『トップランナー/ゲスト・蒼井優』の再放送をやってた。
フ「ナゴムわ〜」
と横になりつつ見てたんだけど、チョッと引っかかる点があった。
蒼井はその「明晰な頭脳」&「現場で鍛えた度胸」をムネにオーラ出しまくりでマイク水野バリな映画愛を語ってたんだけど、その途中
蒼「日本にも世界レベルの作品が沢山あるのに、上映される機会が少なすぎる」
・・・みたいな事も発言。
んで、幾つか思った。
①「残念ながらレベルの高い邦画、”沢山”は存在しない」
こればっかはしょーがない。
更に言及するなら、現在の邦画界は「現場サイド>お客サイド」の温度差が原因で良作が生まれ難い状況にあるようにも感じちゃう。
(DVDおまけインタビューなんか見てると特に。)
②「良作の上映機会は確かに少ない。」
良作でもスモール・バジェットの邦画なんて、よっぽど話題にならなきゃレンタルDVDすら店に置いてもらえない。
邦画の興収、近年はイイ線行ってるらしい。
矛盾。
つーか、きっとシネコンが作品を選んでるから。
・・・でも「シネコンが作品を選んでる」からってソレはより多い利益が期待出来るからそうしているだけで、明らかにより質の高い作品がその上映ラインナップに載り難いのは単純に「儲けが少なそう」なのが理由。
フ「じっちゃんの名に賭けてっ!・・・犯人は客。」
エラそうな事書いちゃうけど「集団的無意識の総合文化に関する素養、及び興味」って、ここんとこずっと低下傾向にあるよね。
もー、年齢性別関係なし。
大抵の人が何も疑問を持たず、周囲と同化する為としか思えない程”安い”流行に流されてる。
「勝ち組&負け組」なんて、バカな言葉が流行っちゃったのもその一環。
(そういやベストセラー「バカの壁」、ブックオフで105円セール中。)
どーしてあんなウソ臭い『電車男』や、見る前からダメ作臭プンプンな『交渉人・真山〜』なんかに客がはいんの?*1
きっと、ディズニーランド辺りが日本人を改造する為のひみつ基地。
ともかく、総合文化に対する素養が低下した代償に集団的無意識は暴力的側面を持ちつつある様に感じる。
- ニューズウィークじゃ相変らず「世界で一番ストレス感じちゃう街」が東京
- 毎年3万人の自殺者が出てる状況*2は痛ましいけど直視しなければならない現実。
- メンタル・クリニックで投薬治療を受けてる人の数も過去5年間で3倍以上*3。
自分を見失っている人間が多過ぎるこんな現状、いただけないね。
そもそも本屋の売れ線コーナーを占領してる大量の自己啓発書、ありゃナンだ?
そんなインチキ宗教じみた本を読むんなら、イーストウッドやファレリー兄弟の近作でもレンタルしやがれっ!